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17 Apr 2011

FRG-7 (iv)

接点復活
接点の劣化は古い機器の宿命といえる。 このFRGでは[MHz]と[Fine]のバリコンを除いて全てのスイッチ・ボリウム・バリコンが接点不良を起こしていたため、復活剤を塗布した。 写真はプリセレのバリコンのロータの接触子に復活剤をかけているところ。

FRG-7 (iv)
Recovering mechanical contacts
Aged equipments are destined to experience degradation on mechanical contacts. This FRG is no exception - all the switches, variohms, varicaps except for [MHz] and [Fine] tuning ones demonstrated contact deterioration, that I now fixed by applying contact spray. The photo shows how contact recovering spray is being applied to the contact of  preselector varicap's roter.


 入手当初からATTが全然機能せず、DXでもLOCALのポジションでもNORMの時と全然変わりがなかった。 いつも、受信機の入力インピもへったくれもない、2..3m程の線の超ハイインピアンテナをちょん付けして聞いていたので、たぶんそれが原因、そういうものだろうと思っていたし、そもそもそんなアンテナでは飽和もなにもない。しかし、今、あらためて回路図を真剣に眺めてみると、このATTも入力インピもへったくれも無い回路で、ちょん付けアンテナでもちゃんと減衰する設計になっていた。 この際調べると、このスイッチが全然どのポジションでも導通していない。  意を決してこのスイッチをばらすことにした。 写真はATT/TONEの基板からこのスイッチを取り外したところ。 これを外すにはATTを構成している抵抗すべて、スイッチ基板へ行っている配線すべての外さなくてはならず、結構大変だった。
The ATT was not working from the beginning, didn't attenuate the signal when I turned the switch to whichever LOCAL or DX. Despite that, I did not really care because I was always using 2 to 3 metre wire as an aerial, which must be of extremely high impedance, didn't match to receivers input impedance anyway so I thought that was the cause at that time, and this poor antenna can not cause RX saturation anyway so the ATT was never of use. But now that I decided to resotre the radio, I took a look of the ATT circuit seriously for the first time and, alas, it is designed to work properly with high impedance aerial. I checked the conduction of the switch and, alas again, found none of the contacts making any conduction at all. So I decided to disassemble the switch to clean the contact. The photo was taken right after I extracted the switch off the ATT/TONE PCB, the work was a pain because I had to remove all the resistors comprising the ATT and wiring to the PCB.

これが取り出したる接点の状態。 向こう側もほとんど真っ黒だった。 歯ブラシを使い、エタノールでこの錆(と思う)を落としてピカピカにし、復活剤を塗布後、拭き取って仕上げた。 迂闊にも仕上がり後の写真を撮り忘れたが、この後スイッチを組み立て、基板を元に戻して正常動作を確認した。 たぶん、この個体で初めてATTが正常に動作した瞬間だろう。
This is how the switch contacts looked like. The other side was almost all black as well. I removed the corrosion (so I think) by ethanol using a toothbrush, and finished with applying a contact spray and wiped it. Pity that I forgot to take a photo of cleaned contacts but was kind of rush. After that I re-assembled the switch and soldered back to the PCB with all the resistors and wires and confirmed the ATT is working properly.


接点復活剤については否定的な意見も多い。 曰く、リークが増える、ホコリを呼ぶ、ベークやプラスチックを劣化させるそうである。 中には蛇蝎の如く嫌悪されており、絶対使用禁止とまでおっしゃる方もおいでのようである。私は昔から修理に必須の品として便利に使っているが、未だかつてそのようなトラブルに遭ったことがない。 ただ、そのような否定的な意見も結構ネット上で散見されるので、実際、問題になるケースもあるにはあるのだろう。 しかし、第三者が問題というには、どういうタイプの復活剤のどの成分がどういう理屈でどういう部材にどういう害を引き起こすといった具体的な説明は私の知る限り見当たらない。 当然、どんな物でも様々な種類と適材適所、使い方というものがあり、それぞれ使える範囲にも制限があるだろうから、無分別に使うと弊害もあるだろう。 しかし、十把一絡で、復活剤をかけた→ダメになった→だから復活剤と名乗るのもは何がなんでもダメ。 使う奴はア*ポ*タンとおおざっぱに総括されてもなんとも判断できない。 よって、自身の経験からしてもこれからも節度を持って使い続けていくだろう。 ただ、ベタベタに塗るとホコリを吸うというのは十分あり得ることで、吸ったホコリがリークなどの問題を二次的に起こすことは十分考えられる。
昔から言われるように、要は使い方の問題で、部品全体に勢いよくかけたりせず、問題となっている接点にピンポイントで必要最低限の量を塗布し、かけ過ぎたら拭き取るように、謂わば節度を以って使うようにしている。  バリコンの羽にまでかかるように勢いよく吹きかけたりするのは、羽の間に誘電体を挟むことになるので当然やめるべきだろう。 写真のものは私が愛用している復活剤で、両者ともに古くから電子回路屋相手に商売をしている名の通ったメーカの製品で、特に近年購入した左側のものにははっきりと「全ての金属、ゴム類および殆どの樹脂を侵しません」 「リレー接点に使用できません」とのしっかりした記述があり、上記の節度を守りながら信頼して使っている。 以前は右側の潤滑等にも使える万能タイプのものを使っていたが、これも特にこれと言った問題はなかった。 今は復活剤としては左側の専用品をメインで使用、 が、これは高級品らしく少々高いので、コネクタや照明器具等には右側のものも継続して使っている。
因みに、ホームセンタでの定番商品の超有名潤滑剤は、メーカの当該製品のHP上のFAQによると、ベタベタのかけっ放しにしておくとゴム・プラスチックを劣化させることがあるという趣旨の記述がはっきりある。 また、接点復活剤としての使用も可能ではあるがあまり推奨はしておらず、同社製をはじめ、専用製品を使うように薦めている。 よってこの超有名潤滑剤を接点復活剤として用いるのは原則応急用途にとどめておくべきで、ベタベタ使いなどもってのほかと、安心して言える。 ただ、もしもこれを以って接点復活剤悪玉論として一般化されると、この超有名潤滑剤にも、専用製品にもご無体なるお咎めというもの。
・・・ なにか復活剤に異常に自己反応して堂々の演説となってしまい、失礼をしました。 ご静聴、多謝。
The long Japanese text above is a counterargument for anti-contact-recovering-spray-ists increasingly found in webspace in Japanese language recently. I'm not sure if this kind of argument is there outside Japan so I'll cut down the translation here. Well, to be honest I'm just lazy and not confident in explaining my counterargument above in foreign language. The photo above shows the contact recovering sprays I use, especially the left hand side one is my recent preference that I trust the quality of it.

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