入力インピーダンス測定
感度を測定していると入力インピーダンスが気になってきた。 さすがにここまではやりすぎ? とも思うが、感度の電圧表示のEMFというのは、私の測定系の場合、SGの出力インピが50Ωで、それを開放したと仮定した電圧を表示しているだけのある意味無責任な値なので、得た感度のだいたいの妥当性の見当をつけるために測ってみることとした。
FRG-7 (xii)
Input Impedance Measurement
While I know it might be a overkill, I decided to measure input impedance because the voltage unit I used for sensitivity measurement was EMFuV, which only tells the open voltage of my SG which has 50ohms output impedance, which is a bit irresponsible values in a sense. Knowing its input impedance enables a fair estimation for the validity of the measured sensitivity.
感度測定の時もそうだったが、 写真のようにSW1とBCの端子をショートしておき、RF信号の入力は全バンドにてMコネクタから行った。
A test RF signal was always injected to the SO239 connector. The jump wire installed across SW1 and BC terminals feeds SO239 input directly to BC band. Same had applied during sensitivity measurement.
まずはAバンド。 本題に入る前に、X軸が変なのはご容赦。 Excelを使ってグラフにしたが、部分的な対数目盛がうまく出せずにこうなった。 縦線は周波数マーカだと思ってください。
さて、本題だが、まぁ、中波なんていい加減なものだろうと思っていると、これが、まともすぎるぐらいにまともである。500Khzでほんの少しSWRが高いが、それ以外はSWR=2以下と、公称50Ωに偽りなし。
The input impedance of A band is unexpectedly properly conforming to its nominal input impedance, 50 ohms.
Bバンド。 入力インピーダンスが結構低めに出ており、SWRが3から5と結構悪い。 Bバンドの感度が悪めに出ていた一端はここにあるのかも知れない。
on B band, the input impedance is a bit too low, ending up with SWR in a range of 3 to 5. This may be a part of reason why I measured B band sensitivity a bit poor.
Cバンド。 6MHz以上は結構まともで、7MHz以上ではほぼ完璧といいほどマッチングしている。
C band. Pretty much OK above 6MHz, Excellent above 7MHz.
Dバンド。 17MHzぐらいまでは完璧。 それ以上でも十分マッチングがとれている。
D band. Excellent up to 17MHz, and still good enough on freq above.
結果としては、Bバンドを除き、だいたいちゃんと50Ωにマッチングを取れているといえる。 先日の感度測定の結果と照らし合わせると、Bバンドを除き、受端電圧で表示した感度は半分の電圧、即ち、大体1uV~0.5uVといえる。 Bバンドも入力インピーダンスが低めになっていることを考えると、Bバンドも含めた感度も大体上記の範囲であるとおもう。
In overall, I'd say FRG-7's input impedance is pretty much meeting to 50 ohms except for B band. And actual terminated sensitivity voltage at the receiver input end should be approx the half of the EMF value I measured, ie 1uV..0.5uV. Taking the low impedance of B band into consideration, the overall sensitivity including B band may also be the range of 1uV..0.5uV.
FRG-7を所有しています。私にも知識と技術と根気があれば...と思いました。33年前に中古で購入し、20年くらい眠っていたものを再起動しました。今のところどうにか動いています!いつの日かメンテナンスをしてみたいものです。Radiodenさんのようにはいきませんが。
ReplyDeleteHORIGUCHI様、
ReplyDeleteコメントありがとうございます。 お話から、最初期のFRGではないかとお察しいたしますが、純アナログ設計は古くなっても根本的に動かなくなることが無いのがいいですね。 メンテナンス作業はそれ自体が楽しくなってしまい、ついつい深入りしてしまいます。 HORIGUCHI様も、ぜひ、楽しまれてください。
コメントをお読みいただきありがとうございます。私のFRG-7はFineつまみが付いたもので、後期型かも知れません。購入時期の記憶があいまいで...前の所有者の方が周波数カウンタを付けてくれておりました。
ReplyDelete現在は時々拗ねてしまいますが、だましだまし使用しています。まずは実家に置きっぱなしのマニュアルを取りに帰ろうかと思います。
メンテナンスの際は、色々とご教授いただければ幸いです。
HORIGUCHI様、
ReplyDeleteあ、後期型でしたか。 失礼しました。 メンテナンスの際、またこちらで書き込みいただければ、私でわかることならお答えさせていただきます。 「拗ねる」原因があまり面倒なもので無ければ良いですね。
ありがとうございます。実は「拗ねる」と書いたのも、その症状を的確に説明できないためでして、色々と情報を集めつつ勉強し、メンテナンスにたどり着きたいものです。
ReplyDeleteこちらのブログを拝見し、仕組みをきちんと理解して楽しめる素晴らしさを感じています。と、同時にネットの存在にも感謝です。